2012年6月3日日曜日

文献抄読 8 たばこ禁煙応援しよう。


Smoking cessation support delivered via mobile phone text messaging (txt2stop): a single-blind, randomised trial.
Free C, Knight R, Robertson S, Whittaker R, Edwards P, Zhou W, Rodgers A, Cairns J, Kenward MG, Roberts I.


目的
携帯電話に禁煙サポートするようなメールを送ることで6か月間禁し続けることが可能かどうかを明らかにするために,禁煙のサポートメールを送る群と禁煙とは関係のないメールを送る群とに分けて関連を調べた。主要アウトカムは,6か月間禁煙し続けたかという報告、生化学的検査とし,副次アウトカムは主に、4週間の時点では,7日間は禁煙できたかということ。6か月間の時点では7日間禁煙できたか,28日間禁煙できたか、交通事故はあったか、そして、親指は痛くなったか、その他の禁煙サービスなどを使ったかどうかを調べた。(246字)

背景
イギリスでは,2/3の人々がタバコをやめたいと考えていることが報告されており,タバコを止めるための効果的な方法が必要とされている。携帯電話は普及されており,多くの人に禁煙をサポートするメールを送ることは可能であり,低コストである。
 これまで携帯電話への禁煙サポートメールを送ることで6週間禁煙可能であったという報告は増加している。この禁煙が6か月間維持され,有効的であるという調査が必要である。そこで我々は今回の研究に至った。(210字)

結果
    6か月間完全にフォローアップできたのは592名であり,そのうち542名は証拠として聴取できたが50名は再び喫煙してしまった。そして542名中150名はニコチン検査で陽性の結果であった。 
    6か月間禁煙を続けたことによる生化学的な証拠というのは,コントロール群に比べて有意に増加していた。
    4週間後,6か月後において1週間禁煙できた人の差は大きく介入群の方が有意であり,6か月間のうち28日間禁煙できた人も介入群の方が多かった。
    交通事故や書字の際、親指が痛くなる報告に関しては,両群ともに差はなかった。差異はなかった。
    その他の禁煙サポートプログラムを使った人も両群で約半数近くの人が使っていることが分かった。(277字)

考察
限界点として参加者が情報を調査者に話してしまうので自己報告ではなく主要アウトカムはバイアスがないものであるべきである。ニコチンや一酸化炭素テストは,禁煙に対する標準的な評価として推奨されているが,その生化学的テストは完全なものではない。
ニコチンテストや一酸化炭素テストに関しては,数時間から数日間内のタバコの使用の有無しか測定することができないので,テストをする際にどのくらい前から禁煙しているかどうかを知る必要がある。また感度特異度の関係もあり,誤分類は避けられない。
もし携帯電話を新しく手に入れ,名前が変わっている場合もあり,検出力をさげていることになる。
基本的にこれらの結果から禁煙をサポートするサービスの一つとして我々は考えべきである。そしてこの介入というのは国内的にも国際的にも技術的には優しく,他の言語でも翻訳して介入することも必要なのかもしれない。
 そしてこの介入は低コストで行うことができ高い費用対効果が見込めると思われるため費用対効果分析の報告が行えればよいと考えている。


①介入の方法をちょっと具体的に書くべき
②禁煙の定義をかかないのは痛い。。

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